今日はちょっと辛口な内容です。
日本で最近よく見かけるようになった
「フランス式アロマテラピー」
という言葉。
アロマテラピーを学んでいる人なら
「フランス式」=「メディカルアロマ」
このように結びつける方が
多いのではないでしょうか?
実際フランスに住んでいる私が
感じることは
メディカルアロマとして
使われている事例はとても少ない
ということです。
日本とフランスの
アロマテラピーを学んだ私にとって
いつも疑問に思うことがあります。
それは日本では
「フランスでは医師が精油を処方する」
という事が一般的だと信じている人が
多いということ。
この話を書籍やアロマテラピーを
仕事にしている方から見聞きした時
本当に!?と疑ってしまいました。
そんな話を周りで聞いたことがなく
処方した精油を使っている人に
出会ったことがなかったからです。
これは確かめなければと
かかりつけ医に聞くと
「そんな時代は終わったよ」とか
「実際医学部でも
精油の勉強は詳しくしないし
学ばないからアドバイスしようがない」
そんな答えが返ってきました。
また医師が処方しなくなった理由は
フランスの健康保険適用外に
なったことが大きく関係しています。
以前(といってもかなり前ですが)は
医師が実際精油を処方していた時代は
確かにありました。
当時は保険適用だったからです。
保険適用でなくなってからは
自費で精油を買う人も少なくなり
それよりも西洋医学に頼る人が
多くなった背景もあります。
だからいまだに語り継がれる
フランスでは病院へ行けば
医師が精油を処方してくれる
という話はそろそろ
やめにしませんか?と
思うのです。
ただし、例外があります。
医師免許を持った自然療法士が
クライアントに精油を
処方することはあります。
(これについては次回のブログで
詳しくお話します。)
では、フランス式アロマテラピーとは?
体の不調を改善するために
精油を使われてきた歴史があるので
現在も対処療法としての使い方が
書籍などで紹介されることがありますし
自然療法学校ではどのように
使うかを詳しく学べます。
ただ、実際のところ
自然療法のお店や薬局で
精油は売られていますが
精油の使い方がわからない
それよりもティザンヌ(ハーブティー)や
手軽に取り入れられるものが他にもある
そんな理由で日本人が思っているほど
アロマを日常に取り入れている
フランス人は多くないと感じています。
そして薬局で精油が
売られているにも関わらず、
精油の知識に詳しい薬剤師が
少ないのも事実なのです。
何をもって
「フランス式アロマテラピー」と
いうのか。
今一度みなさん考えてみてください。
次回は精油の飲用について
お話していきます。
コメントをお書きください