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自分のルーツを大切にしたい思い

 

あっという間に4月も過ぎ去り

明日は5月!
ブログが久しぶりになりました。

 


この1ヶ月ほどは

自然療法のお仕事もしながら

日本文化のアトリエ開催も

同時にしておりました。


さて、本日のブログタイトル、

「自分のツールを大切にしたい」

最近感じたことをお話ししていきます。

 

私が住む街は水の都と呼ばれている運河に囲まれた街です。
私が住む街は水の都と呼ばれている運河に囲まれた街です。

 

 

私の家のお隣さんは

ご両親がポーランドの方。
北フランスはポーランドからの

移民が多い地域でもあります。


第二次世界大戦後、

ポーランドからフランスへ

やってきたお隣の70代のご婦人。


当時は小学生でフランス語が

全く話せず苦労されたそうです。


ご家庭内ではポーランド語で

お話をされていましたが

当時はフランス語を覚えることが

最優先だったのでポーランド語の読み書きは

あまりできないとおっしゃっていました。


私はこの土地に来て

ポーランドからの移民の家庭が

多いせいか、お婆さま世代から

よく当時のお話を伺う機会があります。


みなさんご苦労をされているので

日本からフランスへ嫁いできた

私のことも気遣ってくださいます。


お隣のマダムは最低年に一回は

ポーランドにいる親戚に

会いにいかれるそうです。


その理由を伺うと、

やはり自分の故郷だからだと。

ポーランドへ行くとホッとする。

それは私が生まれた国だから。


そのようにお話しされるマダム。

ポーランドへ行く理由はもう一つ、

ポーランド語を忘れないためだそうです。


ご両親が他界されてから

ポーランド語を話す機会は

ほとんどなく、妹さんとはフランス語で

お話されます。


お孫さんにもポーランドの文化を

継承されていますが

残念ながら言語の継承には至っていません。


ただ、ご自身がご存命の限り

お孫さんにはポーランドの文化を伝えたい

そんな思いがおありのマダム。


マダムのお子さん世代は

フランスで生まれ育っているので

そこまでの意識はないそうです。

 

 

写真はポーランドの伝統工芸でもある紬の機械。お孫さんがポーランド衣装を着て、操作の仕方を見せてくれているところです。
写真はポーランドの伝統工芸でもある紬の機械。お孫さんがポーランド衣装を着て、操作の仕方を見せてくれているところです。

 

 

 

自分が小さい頃は

祖父母から戦争の話や

当時貧しかった話などを

たくさん聞いていました。


フランスに来て、

戦後に移民でフランスへ来られた

ご家族から直接お話を伺う機会など

この先どれくらいあるのかなと考えます。 


フランス人として生きてこられた

お隣のマダムの世代の方は

そうそう他の方に当時のお話は

されないそうですが

 

 

私も移民ということもあり

当時のお話や今現在も自分の

ルーツを大切にしたい思いを

お話しくださいます。


それを聞く度に

自分が娘たちにしてあげられること


日本語、そして日本文化を継承すること
そこまでしなくてもいいんじゃない?と

いうフランス人もいます。


でも私は、フランスで生まれた

日本とフランス両方の文化を持つ

娘たちに伝えていくことは

親の役目だと考えています。


フランスにいながらも

できる範囲で日本語継承と

日本の行事を家庭でも続けていきたいです。



みなさんはご自身のルーツを

大切にされていますか?
今の私たちはご先祖様から

受け継がれた人生であることを

改めて考えてみるのもいい機会ですよね。

 


今日はお隣のマダムとお孫さん

我が家の子供達と一緒に

生花のアトリエをします!

 

 

 

こういった異文化交流も

ご近所さんの間で広まるといいな。

 

 

 

 

 

心を解放し夢を叶える自然療法士

すずき みと

うちには男子は主人だけですが、日本の母が五月人形を送ってくれました!立派なお人形を毎年飾っています🎏
うちには男子は主人だけですが、日本の母が五月人形を送ってくれました!立派なお人形を毎年飾っています🎏