ちょっと真面目な話。
当たり前なんだけど、
私はフランスでは移民です。
たまたま誘われて行った
ルーブル美術館2号館Lensで
移民をテーマにしたエクスポゼが
開催されていた。
作品の年代は1800年代のものから
1900年前半のものが多く
しかし現代に通じるメッセージがたくさん。
勘違いしてついていったグループには
ガイドさんがそれぞれの作品の背景を
丁寧に説明されていて
(最後にこちらは有料のグループと
言われるまで気づかなかった・・・)
絵を通じてこんなにも移民の
心情を感じ取れたことは
今までなかった。
移民といっても
いろんな理由で
フランスに住んでいる人たち
戦争で国を追われて
移民としてきた人
戦後貧しい国を離れ
新たな土地で生計を立てるため
移民としてきた人
家族がフランス人だから
移民としてフランスに
移り住んだ私のような人
寂しさや切なさのような作品のもの
そこからも希望が伺える作品など
「移民」というテーマだったからってのも
あるかもしれないけれど
私の心に響くものがたくさんありました。
実は11月から北フランスにある
リール大学の学生さんの
「移民」をテーマにした
プロジェクトに参加しています。
自分は移民だから
苦労することも多いし
なんでみんなわかってくれないんだ
そんな風にばかり
思っていた時期も長年ありました。
でも、今回の大学のプロジェクトや
今日訪れた美術館のテーマから
いろんなことを学ぶうちに
時代背景や文化的背景が
そうさせている
移民に対して否定的な意見を言う人って
フランスの国民性だからしょうがない
と考えるのはちょっと違うよねって
そう思えるようになってきたんです。
知るって大切ですね。
自分から好奇心で学ぶうちに
自分の人生も豊かにしてくれている。
そんな出来事を
皆さんとシェアしたくて
書いた記事でした。
最後に…
自分は移民として
フランスに移り住んで10年。
楽しいことも辛いことも
たくさんあったけれど
自分の国じゃない国に住むのは
努力がいる。
言葉、慣習、文化など
同じことなんてない。
だけど、自分がこの国で
どう生きたいのか
それを決めて進んでいれば
必ず道は開ける。
一度きりの人生
どうせなら自分が
納得のいく人生に自分でしたい。
あらためてそう気付かされた
美術展でした。
心を解放し夢を叶える自然療法士
すずきみと
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